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宮崎県の刑事事件の発生件数
宮崎県の刑事事件の発生は7,321件
宮崎県の平成26年の刑事事件の発生件数は7,321件で、全国では33番目です。平成22年は8,750件でしたが、翌23年には740件増加しています。しかし、平成24年からは減少していきました。特に減少率が高いのは少年の検挙人数で、平成22年は755人が検挙されていますが、平成26年には約半分にまで減少しています。 ちなみに九州地方でもっとも犯罪が多いのは福岡県で、年間63,259件発生しています。これは宮崎県の約9倍にあたります。次に多いのは熊本県、そして沖縄県が続いています。
宮崎県の犯罪の傾向
宮崎県の犯罪でもっとも多いのは窃盗犯で、年間5,547件発生しています。これは全体の約76%にあたります。それでも前年より547件減少しています。次に多いのは粗暴犯で456件発生、全体の6%です。殺人・強盗・放火・強姦といった凶悪犯は年間で40件だけですが、前年より24件も増えています。強制わいせつなどを含めた重要犯罪は、平成26年は105件で前年の57件の2倍近くになっています。宮崎県で重要犯罪の数は、平成22年が100件でした。その後、年々減少していたのですが、26年でまた100件を超えてしまいました。今後の防犯への取り組みが求められます。 また、風俗犯は前年より33件多い102件発生しています。
宮崎県内の街頭犯罪
宮崎県内の街頭犯罪の状況を見てみましょう。侵入窃盗は平成21年は1,194件も発生していました。その後、若干の増減はあるものの減少傾向となり、平成26年は半数の599件にまで減少しています。万引きは平成21年は1,078件発生していますが、平成26年には約220件も減っています。車上ねらいも減少率が大きく、平成21年は966件あったのが平成26年には半数以下になっています。ただ、自転車盗の発生件数は横ばいが続き、平成21年の2,473件からあまり大きくは減っていません。自転車盗の被害状況を見てみると、無施錠が64.7%を占めています。しかも駐輪場や住宅に止めていて盗まれるケースが多発しているため、宮崎県警では施錠を呼びかけています。
宮崎県内の市区町村別発生状況
宮崎県内の市区町村別の犯罪発生状況で、もっとも発生件数が多いのは宮崎市で年間3,111件発生しています。次に多いのが都城市で年間1,396件で宮崎市の約3分の1です。ただ、これは宮崎市の人口が多いということも関係しています。そこで人口10万人あたりの犯罪率を調べてみると、もっとも高いのは都城市ということがわかりました。都城市では人口10万人あたり834.2件発生しています。犯罪率2位は三股町で784.1件、3位は宮崎市で772.4件、4位は日向市で766.8件、5位は延岡市で647.8件となっています。 一方、犯罪率がもっとも低いのは木城町の38.6件でした。この町は年間2件しか刑事事件が発生していません。
刑事事件の検挙状況
宮崎県の侵入盗の検挙率は減少傾向
宮崎県内の侵入盗の検挙率は平成21年は39.1%でしたが、平成22年には62.1%、平成23年は74.8%と大きく増加しました。しかし、その後は減少が続き、平成26年は36.1%にまで減っています。ただ平成27年上半期は85.1%とかなり増えています。この調子で検挙率が上がることが期待されます。一方、万引きの検挙率は近年はほぼ85%以上を維持しています。 重要犯罪の検挙率は宮崎県は61%で、全国平均の68%よりも低く、九州地方の中でも最下位になっています。また、重要窃盗犯の検挙率も低く、39.6%で全国平均の51.5%より約12ポイントも低い結果になっています。この数字は九州地方でも最下位です。こういった重要犯罪は住民の安心・安全と深く関わることですので、今後の検挙率の向上が望まれます。
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