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埼玉県の刑事事件の発生件数
埼玉県の刑事事件の発生件数は全国第4位
埼玉県で1年間に発生している刑事事件の件数は76,857件で、これは東京都、大阪府、愛知県の次に多い全国第4位です。同じ関東地方の中でも、トップは東京都ですが次に埼玉県となっていて、人口が多い神奈川県や千葉県よりも発生件数は多くなっています。
犯罪の内訳~凶悪犯が増加
埼玉県内で発生した凶悪犯は平成26年は536件で、これは前年よりも100件も増加しています。また、詐欺などの知能犯の増加が目立ち、前年より461件も増えて増加率は25.2%にものぼります。重要犯罪は前年より約10%も増えていて、殺人は27件(58.7%)の増加、強盗は19件(約7%)増加、放火にいたっては前年よりも58件、187%も増加しています。
一方、侵入や自動車盗、ひったくりなどは大幅に減少しています。
埼玉県内の地区別の発生状況
埼玉県内で犯罪の発生が多いのは、さいたま市大宮区で犯罪率は県内でトップです。2位は蕨市、3位は川島町となっています。他にも犯罪率ベスト10には三郷市、越谷市、羽生市、春日部市、戸田市、新座市、富士見市、吉川市、草加市が入っています。ただ、各市区町村で防犯の取り組みに力を入れているためか、前年よりも犯罪件数が減少している地域もあります。
犯罪ごとに地域性を見てみると路上強盗は川口市で多発、ひったくりは大宮区、越谷市、川口市、草加市などで多発、自動車盗は川口市、越谷市、春日部市といった県の南東部だけでなく、加須市、久喜市などでも多く発生しています。
逆に犯罪が少ないのは東秩父村や長瀞町、横瀬町、越生町、小鹿野町、鳩山町などで、地方の方が犯罪は少ない傾向にあります。東秩父村は犯罪発生率が前年よりも大きく減少しています。
近年の傾向
埼玉県内で平成26年に発生した特殊詐欺の被害は1,254件にものぼります。被害総額は42億5000万円を超えて前年から急増しています。また、被害金額は過去最多となりました。特殊詐欺の内訳は、いわゆる「オレオレ詐欺」だけでなく架空請求や還付金詐欺などが増えているのが特徴です。
刑事事件の検挙状況
凶悪事件の検挙数が増加
埼玉県では殺人や放火などの凶悪事件が多発しています。それに伴い凶悪犯の検挙率も増加しています。また、侵入窃盗全体では発生件数は減少していますが、検挙率は上昇しています。また、ひったくりも発生件数は減少していますが、検挙率は上昇しています。一方、自動車盗は平成22年から24年にかけて増加しているものの検挙率は低下していました。しかし、平成25年に検挙率が上ってからは発生件数は減っています。このことから検挙率が上ることで犯罪を抑止する効果があったと考えられます。
埼玉県の防犯対策
全国的に見ても刑事事件の発生が多い埼玉県では、特に街頭犯罪対策として防犯カメラの設置や活用に力を入れています。平成27年では1月から6月までの半年間で暴行事件や傷害事件、恐喝事件、道路交通法違反事件などの確認のために31回、画像データの活用が行われました。 こういった対策は刑事事件の犯人探しや防犯に役立つ反面、無実の人があらぬ疑いをかけられる可能性があります。もし身に覚えがないのに被疑者扱いされた場合は、弁護士に相談してみましょう。また、実際に犯罪に関係していた場合でも弁護士の力を借りれば示談に持ち込める可能性があります。まずは相談されることをおすすめします。
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