「痴漢罪」という罪はない!痴漢をするとどんな罪になる?

刑法に「痴漢罪」はない

電車内での痴漢

痴漢をするとどんな罪に問われる?

1900年代の末頃から、都市部で通勤通学をする男性にとって、
「いつ冤罪を被るかわからない」
と恐怖の的となっているのが“痴漢”でしょう。ところが日本の刑法に「痴漢罪」と呼ばれる犯罪はありません。

日本の犯罪で痴漢行為と呼ばれる犯罪は、

  • 「強姦罪(未遂罪・輪姦罪)」
  • 「強制わいせつ罪」
  • 「公然わいせつ罪」
  • 各地方自治体が定めた「迷惑防止条例」

になります。これらの犯罪は「性犯罪」と呼ばれ、それを犯した者は痴漢と呼ばれ、罪状ごとに刑罰の重さは相当変わってくるわけです。

強姦罪

今はもう痴漢とは呼ばれない?

痴漢と呼ばれる性犯罪の中で、最も凶悪なのが「強姦罪」です。近年、強姦行為をした犯人は“強姦魔”“レイピスト”あるいは“レイパー”といった呼称で呼ばれ、痴漢とは区別されています。しかし昭和の頃は、まだそうした表現はなく強姦犯は痴漢とされていました。

強姦罪は男性が女性に対して、暴力や脅迫をもって強制的に性行為をする犯罪になります。条文(刑法177条)にも
「女子を姦淫」
と明記されているので、基本的に強姦罪に問われるのは男性です。しかし女性が男性をそそのかして、女性をレイプさせた場合、主犯である女性が強姦罪に問われることになります。

強姦罪の刑罰は、悪質であれば「無期懲役」に処せられる可能性があり、痴漢系の犯罪の中では最も重い犯罪です。また女性の権利が向上した近年は、実際の判決も厳罰化する傾向にあります。

強制わいせつ罪

代表的な痴漢犯罪

刑法としての痴漢行為は、この「強制わいせつ罪」にあたるケースがほとんどです。条文(刑法176条)では
「13歳以上の男女に対し、暴行又は脅迫を用いてわいせつな行為をした者は、6月以上10年以下の懲役に処する。13歳未満の男女に対し、わいせつな行為をした者も、同様とする」
となっています。

しかし実際の刑事事件では、被害者の意志に反してわいせつ行為を働いた場合は、即強制わいせつ罪が適用されますので、加害者が被害者に対して、暴行や脅迫行為を働いたか否かは関係ありません。
強姦罪と違って、強制わいせつは加害者が男性限定ではなく、女性も男性に対してわいせつ行為を無理矢理行えば犯罪が成立します。

ただ具体的な「わいせつ行為」というのは、刑法の条文には明記されていません。一般的には被害者の意志に反して、身体を触ったりする行為だと認識されていますが、衣服の上からとか比較的軽いモノは強制わいせつ罪ではなく、後で紹介する全国各地方自治体が制定している「迷惑防止条例違反」として処罰されます。

公然わいせつ罪

日本では珍しい?露出マニアに限らない適用範囲

欧米諸国だと、コートだけを着込んで女性が通りかかると行く手を阻み、コートを広げて自分の裸体を見せつけるという手口の犯行を行う痴漢がありますが、この行為が「公然わいせつ罪」です。日本ではこうした絵に描いたような露出マニアというのは、あまり話題になりませんが、それは報道されないだけで、こうした犯罪を犯す人自体は存在します。

深酔いして人前で全裸、もしくは全裸に近い状態になってしまえば立派な公然わいせつ罪ですし、人前で自慰行為をするのもアウトです。また公然わいせつ罪の“公然”というのは、別に道端や公園といった屋外だけを示していません。不特定多数の人が出入り可能で、その現場を目撃する可能性のある場所であれば、たとえ屋内であっても公然わいせつ罪が成立します。

迷惑防止条例違反

地方自治体ごとに制定されている“冤罪の温床”?

日本国内の公共交通機関では年間2000件ほどの痴漢事件が発生しています。そんな痴漢行為に適用されることの最も多い法律が、都道府県ごとに制定されている「迷惑防止条例違反」です。迷惑防止条例は、地方自治体ごとに制定されているので、正式な条例の名前は自治体ごとに違っていますが、概ね「迷惑防止」という単語が入っています。

迷惑防止条例はもともと痴漢を取締るために作られた法律ではなく、終戦後の日本で町の治安を安定させるために制定されたものです。1990年代頃、痴漢行為に刑事罰を与えるために迷惑防止条例の解釈を拡大して適用されるようになりました。

それまでは強制わいせつ罪までは問えないような“軽い痴漢”は、微罪事件として交番でお巡りさんに説教されて釈放、というパターンが一般的でした。
ところが1990年代の半ばくらいから、
「痴漢は犯罪!」
というスローガンと共に軽い痴漢でも、きちんと刑事手続きで処分されるようになりました。重いケースの場合、逮捕・身柄拘束の上、起訴されて公開裁判に掛けられることもあります。

痴漢事件の多くは、被害者の証言だけで有罪が成立してしまうことから、痴漢事件は“冤罪の温床”とも言われています。
なお“軽い痴漢”というのは、基本的には衣服の上から触る痴漢行為であり、上着の中に手を入れた場合は手口の悪質さで強制わいせつ罪に問われる可能性が出てきます。そして下着の中に手を入れて、直接被害者の肌や性器に触れた場合は完全に強制わいせつ罪になるというのが判断基準です。

迷惑防止条例は自治体の制定した条例にも関わらず、刑事罰が定められています。その上、都市部では年々厳罰化が進んでいますので、最悪は刑務所に収監される可能性も出てくるようになりました。

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