留置場にいる人たちってどんな人?

留置場に入れられているのは犯罪者じゃない?

刑事事件の犯人として疑われ逮捕されてしまった人が入るのが「留置場」です。別名代用監獄と言われ、「刑務所」や「拘置所」と刑事施設なのですが、刑事施設の中でも所轄が法務省ではなく警察の管理下にあることが特徴になります。
そんな留置場に入れられると、世間一般の見方だと犯罪者だと思われてしまうわけです。

ただ刑事手続きの上では留置場に入った段階だと、まだ“確定した犯罪者”ではありません。日本に限らず先進国と称する国で取り入れられている近代司法の考え方では、裁判によって判決が言い渡されるまで被疑者や被告人は無罪だという“推定無罪”の原則があります。

犯行を否認しようのない現行犯や、始めから本人が犯行を認めているケースであってもやっぱり推定無罪の原則は適用され、被疑者はあくまで「被疑者」であって犯罪者と確定した存在ではないのです。

留置場に居るのは、被疑者だけじゃない?

留置場に居るのは、逮捕や勾留によって身柄を拘束された「被疑者」だけではありません。被疑者のほかに起訴された「被告人」も留置場に居る場合があります。

普通は起訴されたら「拘置所」に身柄を移送されるのが慣例なのですが、被告人が起訴後も留置場に留まるのには以下の様な事情があったりします。

  • まだ拘置所側の受け入れ準備が整っていない
  • 保釈される可能性が高いので、あえて拘置所には移送しない
  • 余罪がタップリあって、起訴された事件以外にも取調べを受けている

拘置所はいつも満員?起訴が決まっても留置場で空きを待つ!

取り調べ

刑事事件の手続きにおいて本来の筋論からいえば、逮捕された被疑者は速やかに拘置所に送らなければなりません。ただ現在“慣例”として留置場を刑事施設の一種「代用監獄」として使用できることが法律(刑事収容施設法第15条)で認められているのです。

あくまで慣例が認められているだけなのですが、警察に逮捕された場合、起訴されるまで留置場に身柄を拘束されるのが普通になっています。理由は色々ありますが大きな理由は留置場に比べて拘置所の数が少なく、毎日逮捕されて身柄を拘束された被疑者を次々と拘置所へ移送したら拘置所がパンクしてしまうというモノです。

事実拘置所は慢性的に収容率は高く、起訴された被告人が拘置所へ移送しようという段階で管区内の拘置所が満員で受入が出来ないというケースはそれほど珍しくありません。
ですから起訴されて「被告人」になった場合、翌日にはすぐに拘置所ということはなく通常で1~2週間遅くなると1ヶ月以上留置場に留め置かれたままということもあります。

書類手続きが面倒臭い?保釈確実の被告人は拘置所には行かないらしい

留置場に留まっている被告人で次に多いパターンは保釈申請した場合、ほぼ確実に保釈許可が下りるケースです。保釈制度で誤解が多いのは保釈というと金を払って罪を許してもらっているように思っていることで、そう考えている人は意外に多かったりします。

しかし実際の保釈というのは、拘置所に身柄を拘束されたまま裁判を受けるのではなく、一旦自宅に戻って裁判を受けられるという制度です。裁判で実刑の有罪判決が下されれば法廷で身柄拘束され、そのまま家には帰れなくなってしまいます。また保釈金も、正式には「保釈保証金」といって裁判が無事終われば還付される保証金です。

保釈制度に関しては別章で詳しく紹介しますが、申請したからといって必ず許可されるモノではありません。その反面、初犯で罪を認めており予想される判決が罰金刑程度の事件であれば、ほぼ確実に保釈は認められます。そんな被告人に対しては普通は起訴されてすぐに担当弁護士が動き保釈申請をするわけです。

すると被告人は拘置所ではなく留置場で身柄釈放されます。この時保釈金の用意が遅れるとか手続き上のトラブルでなかなか保釈許可が下りない場合も、時間切れで拘置所に送られるという事は滅多にありません。
警察の管理する留置場と法務省が所轄する拘置所では被告人の受け渡し手続きが面倒なのか、どうせすぐに保釈される被告人の場合、多少期間は長くなってもそのまま留置場に居るわけです。

1年以上留置場暮らしする被告人もいる?余罪がある者の取調べは終わらない…

これまでに紹介した例は、刑事施設側の都合によって、起訴後も留置場に留まっているケースでした。しかし他にも被告人本人の都合…というか、自業自得的な理由でいつまでも留置場から拘置所へ行けない場合もあります。それは“余罪があって、取調べが終わらない”というモノです。

連続窃盗事件、あるいは連続詐欺事件など、被害者が複数存在する場合、事件は“被害者の数”だけあります。窃盗だと職業窃盗犯(いわゆる“泥棒”これを本業にしている者は実在する)だと、余罪が何百件なんてこともあるわけです。
実際の刑事手続きはある程度事件を「併合」して連続窃盗犯として起訴するわけですが、それでも余罪に関しての取調べは簡単には終わりません。

「起訴」→「再逮捕」→「追起訴」→「再逮捕」・・・と、延々と余罪の追求が続き、1年以上留置場に勾留されっ放しというハードな生活を送っている被告人もいるわけです。このケースはまさに自分の犯した罪のせいですが・・・

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