手錠をかけるのが逮捕ではない?逮捕された状態とは?

手錠

手錠を掛けるのが逮捕じゃない?

一般的なイメージだと逮捕というのは、警察などの捜査員が被疑者の腕に手錠を掛け「午前6時15分、逮捕!」と叫んだ時から始まるというモノでしょう。

捜査員が時間を叫ぶのは逮捕時間を告知するするのは、捜査機関のタイムリミット(警察で48時間、検察で24時間)のカウントダウンがスタートしたことを被疑者に伝えるためです。ただ刑事事件の現場では逮捕の瞬間に必ず被疑者に手錠を掛けるわけではありません。逆に言えば、手錠を掛けることが逮捕というわけではないのです。

逮捕というのは被疑者の身柄を拘束することになります。身柄の拘束手段に関しては特に規定はありません。手錠を掛けるのは警察がたまたま拘束器具として手錠を装備しているだけで、手錠ではなくロープなどを使っても逮捕は成立するわけです。

さらに言えば警察などの捜査員たちが被疑者を取り囲んだりして絶対に逃走不可能な状態であれば、もはや被疑者の自由は奪われたことになりますのでそれは逮捕された状態だと言えます。
手錠のない逮捕でよくあるパターンは、ホントは逮捕状をとっているのにとりあえず任意同行で被疑者(この時点では「重要参考人」)を警察署まで連行し取調室でおもむろに逮捕状を突きつけるというモノです。

すでに警察署の中に軟禁されている状態ですので、改めて手錠をかけるようなことはありません。ただ後日捜査資料にするためなのか逮捕の瞬間、捜査員が逮捕現場をデジカメで撮影します。

被疑者に手錠を掛けるのは、被疑者が移動するときだけ!

被疑者が実際に手錠を掛けられるのは留置場から外に出るときだけです。留置場内では手錠はされませんので一般人が思っているほど、被疑者は手錠を長時間掛けられているわけではありません。

被疑者が留置場から出る状況になるパターン

  • 捜査官による取調べ(警察署内の取調室)
  • 「引き当たり」と呼ばれる現場検証の立会い(事件現場)
  • 検察・裁判所への連行(検察庁・裁判所)

つまり留置場より外に出た場合は逃亡の危険があるという事で、被疑者の手には手錠が掛けられ腰縄が打たれるわけです。ただ取調べの場合は多くの場合、同じ警察署内を移動するだけなのですが逃亡する可能性がゼロではありませんので手錠&腰縄姿で署内を引き回されます。

署内で働く警察官たちにとっては手錠&腰縄姿の被疑者などは見慣れた格好なのですが、逮捕された直後の被疑者は見知らぬ警察官たちにジロジロ見られているような屈辱感を味わうことでしょう。さらに現場の引き当たりに同行させられる時は被疑者の地元で発生した事件の場合、自分の知り合いに手錠姿を見られる恐れがありますので被疑者は気が気でないようです。

検事調べや勾留質問などで検察や裁判所に呼ばれる時は、よほど世間を騒がせた重大事件の被疑者でない限り大型の護送バスで同じく呼び出しを受けている被疑者や被告人と皆で移動します。ですから自分だけが手錠&腰縄姿で引き回される惨めさはありません。その代わり、検察や裁判所へ向かう道すがらスモークを張ったガラスから見える街の風景に日常とは隔絶された自分の状況を思い知りやっぱり惨めな気持ちになるわけです。

手錠姿は報道されない!

近年は被疑者が外に出るときマスコミがその姿を映すことが想定されると、手錠を隠す配慮がされています。よくあるのはタオルやシャツなどを手首の辺りにかけるパターンです。またブルマと呼ばれる手錠隠し専用のサポーターのようなモノも実在します。

カメラやノートパソコンのソフトケースのような素材で、手錠を隠すように撒きつけマジックテープで固定する仕組みになっています。しかしあからさまに手錠だけを覆っているので、かえって目立ってしまい結局はブルマの上からタオルなどかけているようです。こうした手錠隠しの方法は、警視庁および全国の道府県警ごとに対応が違っているようで、千葉県警などは手錠だけでなくフードの角度で顔も隠せる被疑者護送用ジャンパーと呼ばれるオリジナルグッズを開発しています。

ちなみに昭和の頃は、連行される被疑者の顔も手錠姿も思いっきりTVや新聞で報道されていました。しかし人権への配慮が叫ばれる昨今、警察も上記のような工夫をする一方マスコミもなるべく被疑者の手錠を映さないようになり場合によっては映像にモザイクをかけたりしています。

ただいくらモザイクをかけても、手首に掛けられているのは手錠だと解ってしまうわけであまり意味はありません。警察などの捜査機関は、一応純粋に人権的な配慮のようですがマスコミが白々しいほど手錠姿を隠す理由は万が一被疑者が無罪だった場合、手錠姿を報道した件で損害賠償を請求されるのを避けるためという単なる保身のためだと言われています。

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