留置場を管理する“担当さん”とは?

留置場を管理しているのは「担当さん」

担当さん

留置場は警察が管理している刑事施設ですのでそこに収容されている被疑者や被告人を管理しているのも警察官になります。正式には「留置場管理官」というのですが、他の警察官や収容されている被疑者や被告人からは「担当さん」と呼ばれています。

刑務所などで囚人を監視する人の事を「看守」と呼ぶ事が多いのですが、看守というのは刑務所と拘置所で働く刑務官を差していう呼び名であり法務省管轄ではない留置場では看守とは呼ばず担当さんというようになりました。

留置場は冤罪を生み出す温床だった?留置場今昔物語!

その昔、昭和期の後半くらいまでは警察で留置場を管理していたのは刑事課でした。ですから刑事の都合で24時間好きな時に好きなだけ被疑者を取調べることができたわけです。昼夜を問わず長時間の取調べに晒された被疑者は、やってもいない罪を認めてしまったりしました。

そんな取調べ体制が冤罪を生み出す温床になっていたわけで人権的にも問題が指摘されたことから留置場の管理は刑事課から切り離されます。
具体的には「留置場管理課」といった部署(呼び名は地域によって違う)を新設したわけです。組織的にも刑事部ではなく総務部系列の課になり“上からの圧力”がかからないようになりました。

担当さんの使命は、“被疑者の健康を守ること”!

そんなわけで現在留置場管理課で働く担当さんの仕事は“被疑者を監視しつつ、健康を保つこと”になります。具体的には留置場のタイムスケジュールに従って収容者を管理するわけで、刑事かも留置場のタイムスケジュールには署長の許可がなければ逆らえません。

ですから取調べが長引き食事の時間に影響が出そうな場合は、担当さんが刑事課に内線電話をかけ「もう食事の時間だから、サッサと取調べを終わらせて、被疑者を留置場に戻せ!」と抗議してくれます。

また週に数回しかない午前中の入浴も被疑者は必ず入れるように気遣い、取調べは原則入浴後になりますし検察や裁判所に呼び出しを受けている被疑者は、出かける前優先的に入浴させてくれるわけです。
留置場内は自殺や脱走防止のために細々とした規則があります。そんな規則を守らせるために担当さんは厳しく被疑者や被告人をチェックしますが、24時間勤務でほとんど一緒に暮らしている感覚のある担当さんたちは、割合気さくに話が出来ることも珍しくはありません。

留置場管理官は刑事への登竜門?担当さんと刑事の微妙な関係

そんな留置場のアットホームな感じは拘置所や刑務所を取り仕切る刑務官とは明らかに違います。ただし馴れ合って余計なことを喋ると翌日の取調べの時に担当の捜査官がその内容を知っていたりするわけです。つまり留置場内での被疑者の言動が刑事課に筒抜けになっていることになります。

実は留置場で働く担当さんは二種類居ると言われています。まず比較的年齢のいった担当さんは身体を壊したりして現場の最前線では活躍できなくなった人です。そして若い担当さんは“刑事課配属直前の警官”であることが多いとされています。

最近は拘束時間が長いことから刑事になりたがらない若者が増えてきたとも言われていますが、警察の花形といえばやっぱり捜査課でありそこで最前線に立つ刑事でしょう。
刑事への道は普通見込みのある制服警官が刑事課から引っ張り上げてもらいます。その際にいきなり刑事課へ配属になることはなく、まずは留置場管理課に入るのが定石だと言われているわけです。

建前上の目的は「留置場で直接被疑者と触れ合って、身柄拘束中の被疑者の心情を知るため」ということになっています。確かにそういう理屈もあるでしょうが、実際は留置場内の情報を刑事課にあげるのが“真の目的”なのかもしれません。

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