ネット犯罪に巻き込まれる!~PC遠隔操作事件は記憶に新しい~

2012年に日本を騒がせたネット犯罪とは?

PC遠隔操作事件

プログラム

2012年に世間を騒がせた事件に「PC遠隔操作事件」と呼ばれるモノがありました。

犯人がコンピュータウィルス(正確には“マルウェア”だが、本筋とは関係ないのでウィルスとする)をバラ巻き、そのウィルスに感染した一般人のPCを乗っ取って、そこから犯罪予告の書き込みをした事件です。

実はそれまでの警察というのは、PCオンチ、ネットオンチで、サイバー空間で好き放題する真犯人には完全に歯が立たなかったのでした。

しかし、いい気になった犯人が、リアル空間(つまり現実社会)で証拠のUSB目メモリを埋めたり、マイクロSDカードを猫の首輪に付けたりしたため、防犯カメラに移った画像から真犯人を確保できたわけです。

その後も確信的な物証が得られなかったことから、真犯人と警察・検察との駆け引きは続きましたが、最後は真犯人が自供したことで事件は決着したわけですが、この事件の恐ろしさは別なところにあります。

知らない間に自分のPCが乗っ取られる?!

マスコミは真犯人だった男と、警察・検察との駆け引きを面白おかしく紹介していました。

しかし、この事件の本質は、真犯人の男がネットを通じてウィルスをバラ撒き、それに感染した一般人のPCを乗っ取って、ネット上の掲示板に数々の犯罪的な書き込みをしたことです。

6人に容疑をかけ4人を誤認逮捕

当初警察は、掲示板に書き込まれた情報から、少なくとも日本国内で6人の一般人に容疑をかけ、そのうち4人を実際に逮捕しています。

逮捕の決め手となったのは、ネット上のパソコンの住所のような“IPアドレス”だったのですが、このIPアドレスはそれなりの知識とスキルがあれば、いくらでも秘匿できるということを警察は全く知らなかったわけです。

「PC遠隔操作事件」以降、さすがにIPアドレスが一致したからといって、即逮捕ということはないとは思います。ただ知らない間に自分のPCがウィルスに感染してしまっていた場合、犯罪の重要参考人として警察から任意同行を求められる可能性はあるでしょう。

自分の使っているPCが悪意あるウィルスプログラムに乗っ取られないようにする為には、ウィルス防止ソフトを入れておくのが基本です。

ただそんなセキュリティソフトも感知出来るのは、すでに報告が上がっている既知のウィルスだけで、全く未知のウィルスに関しては、防ぎようがないという事を忘れてはいけません。

常にセキュリティソフトのウィルス情報を更新して、最新の状態にしておく事くらいしか、一般人がネット犯罪に巻き込まれるのを防ぐ方法はありませんが、それでもやらないよりはマシでしょう。

あと勝手に自分のPCを使われないためには、自分がPCを使わない時には、ネットとの接続を物理的に断っておくのも有効です(具体的には、有線ならLANケーブルを抜く。無線なら、親機の電源を切るか、PCのWi-FiスイッチをOFFにしておく)。

しかし、ネット犯罪の技術は常に進歩しています。自分で出来うる限りの防御策をしていてもPCがネットに繋がっている限り、自分のPCが悪用される可能性はゼロにはならないでしょう。

やってもいない犯罪を自供させられる?密室の取調室の恐怖!

そして、「PC遠隔操作事件」で、もうひとつ特筆しておかなければならない事実があります。

無実にも関わらず二人が自白していた・・・

それは真犯人にPCを乗っ取られたことで警察に誤認逮捕された4人のうち、二人は罪を認めて自供したということです。

つまり冤罪を承知で、罪を被ってしまった人がいたことになります。まず一人は警察から厳しい追及を受ける中、同居していた恋人が犯人だと思って、彼女を庇うためにあえて罪を被ったそうです。

そしてもう一人は19歳の少年だったのですが、もちろん始めは容疑を否認していたのですが、神奈川県警による連日の厳しい取調べによって、ついに罪を認めてしまいました。

彼の場合は誰かを庇おうというような動機はなかったようで、ここから警察の厳しい取調べというモノがどれほど“厳しいモノ”かがわかるでしょう。

密室の取調室の中でどんなことが行われているかは別の章で詳しく紹介しますが、真面目に生きていてもある日突然ネット犯罪に巻き込まれることもあるのです。

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