刑事事件って何?~刑事事件と民事事件の違い

法律の世界でいう「事件」とは?

天秤

「事件」というのは、普通世間の注目をあつめる騒動なのですが、法律の世界でいう事件は主にふたつに分類されます。

  • 民事事件
  • 刑事事件

共通していることは、事件の決着をつけるためには、最終的に裁判所の審判を仰ぐことになるケースがあるということです。また裁判に至る前に事件が解決することもあるというのも同じですが、基本的な考え方や手続きの方法は大きく違います。

民事事件は個人VS個人の戦い!

このサイトで紹介するのは刑事事件なのですが、それと対比する民事事件も紹介した方がわかりやすいと思います。民事事件というのは、基本的に個人と個人の揉め事のことです。代表的なモノは離婚や遺産相続、あるいは交通事故の損害賠償といったモノでしょう。

また訴えたり訴えられたりするのが、必ずしも個人ではなく、アパートやマンションの家賃滞納で管理会社が住人を訴えるのも民事事件ですし、もっと広義の意味では国を相手に損害賠償を訴え出る国家賠償裁判も民事事件の一種です。

そんな個人同士の争いで、どっちの言い分が正しいのか裁判所がジャッジするのが民事裁判になります。民事事件は六法の中の『民放』と『民事訴訟法』に定められたルールによって手続きが進められるわけです。

刑事事件は個人VS国家権力の戦い!

そんな民事事件に比べて、刑事事件は個人が犯した罪を国家が弾劾する事件になります。なにが「罪」になるかというのは、基本的に『刑法』に定められていますが、他にも刑事罰が設けられている法律や条例に違反した場合も刑事事件の対象になるわけです。

罪とは具体的にどういうこと?

具体的には刑法で「罪」とされているモノの代表は、殺人や強盗、あるいは器物損壊といった原則に基づいた犯罪になります。

  • 盗まない
  • 壊さない
  • 殺さない

一方、刑事罰付きの法律で有名なのは、覚せい剤取締法違反といった薬物系です。そして条例の方では冤罪事件が多発して問題になっている痴漢系の「迷惑防止条例」がよく知られています。
これら日本では「犯罪」と定められている罪を犯してしまった者や犯した疑いのある者に対して、有罪なのか無罪なのかという判断と、有罪ならばどんな刑罰を与えるかという事を決める手続きが刑事事件になるわけです。
刑事事件は六法の中の『刑法』と『刑事訴訟法』に定められたルールに基づいて手続きが進められます。

裁判で有罪が確定するまでは「推定無罪」!

そんなわけで刑事事件は、個人同士の利害の争いではなく、この国の定めた「掟」に背いたかどうかを判断するモノであり、裁判で有罪判決が下されれば犯罪者の烙印を押され、犯した罪に相応しい刑罰が下されるわけです。

ただし一般的に誤解が多いのは、刑事事件によって裁かれることになった人は、裁判で有罪が確定するまではあくまで推定無罪であり、犯罪者ではありません。ですから逮捕された瞬間から犯罪者扱いするのは、近代の司法の考え方に反するものです。

刑事事件で警察に逮捕されてしまった人の多くが、実際に犯罪を犯しており、罪を認めているケースが多いので、マスコミをはじめ報道をみている一般人も、なんとなく逮捕されただけで被疑者を犯罪者扱いしてしまう傾向にありますが、これは冤罪を産む原因にもなります。現行犯や、あきらかに犯罪を犯した場合はともかく、ニュースなどで「容疑者は犯行を否認しています」と報道された時には、ちょっとマスコミの論調を疑ってみましょう。

民事と刑事は別だから、2度訴えられる事もある!

民事と刑事というのは、同じ事件でも裁く手続きも、根拠となる法律もまったく別物だという事はご理解いただけたかと思います。ですから警察に逮捕されるようなケースは100%刑事事件なのですが、その事件に被害者がいた場合、民事で訴えられることもあるわけです。

一般の方で刑事と民事の両方で訴えられるケースとして、一番可能性の高いのは交通事故でしょう。事故を起こしてしまって被害者の被った経済的な補償を要求されるのは民事事件になります。同時に被害者が大怪我をおってしまったり、最悪の場合亡くなってしまう…などという事態になると、「業務上過失傷害」または「業務上過失致死」といった刑事事件に発展するわけです。

窃盗や詐欺みたいな犯罪と違い、事故で起こしてしまった刑事事件の場合、長期間留置場や拘置所といった刑事施設に身柄を拘束されることはあまりありません。しかし損害賠償という民事事件と、刑事罰が同時に振りかかってくる事は肝に銘じておきましょう。

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