「拘留」が滅多に執行されない理由とは?

拘留

自由刑でもっとも軽いのが「拘留」

刑事裁判で有罪判決を下された場合の刑罰で被告人の自由を奪うのが「自由刑」です。自由刑には刑期の長さや労役義務が発生するかしないかといった違いで、「懲役」・「禁錮」・「拘留」に分けられます。そんな自由刑の中で最も軽いとされているのが「拘留(こうりゅう)」です。

拘留の具体的な刑罰内容は1日以上、30日未満の期間、刑事施設に身柄を拘束される刑となります。

刑事施設というのは、法務省が管轄する「刑務所」や「拘置所」あるいは警察が管理する「留置場」のことです。こうした施設にある檻の中に1日から29日の間入れられてしまう刑になります。実際どのくらい刑事施設の中に入れられるかは個々の裁判で裁判官が判断して、判決の時に申し渡されるわけです。

拘留に執行猶予はなし?必ず実刑判決が下される!

拘留に関して同じ自由刑である禁錮や懲役と違う点は執行猶予がないという点でしょう。つまり裁判の判決で裁判官が「主文、被告を拘留○○日に処す」と言った時点で実刑が確定するのです。

事前に保釈金を積んで一旦自宅などに戻っていた場合でも、法廷内で身柄を拘束されすぐに拘留の刑が執行されてしまいます。
とはいえ、拘留は最長でも29日間しか身柄が拘束されません。さらに言えば、事件捜査の段階で逮捕・勾留されていればその身柄拘束期間の一部は判決で言い渡された拘留刑の日数から引かれます。

ですから実質の身柄控訴期間は、もっと短くなるはずです。一般的に自由刑を言い渡された場合、最終的に入れられるのは刑務所ですがその前に入るべき刑務所の調整をするのに数週間からヘタをすると1ヶ月以上かかります。
そうなれば、拘置所に収監中に拘留刑は満期になるはずですので、拘留で刑務所にいくケースは、ほとんどゼロだと考えていいでしょう。

起訴勾留より短いのが拘留刑

また、通常検察の検事が起訴を決定した場合、すでに逮捕・勾留によって身柄を拘束されていると「起訴勾留」と呼ばれる身柄拘束が継続して行われます。この時に保釈申請をして保釈が認められれば保釈金を積んで、一旦身柄は解放されるわけですが保釈申請が認められなかったり、最初から保釈を申請しなかった場合、裁判が終わるまで身柄の拘束は解かれません。

刑事裁判は起訴されてから第一回目の公判が開かれるまで2ヶ月ほどかかるのが普通です。つまり拘留刑で言い渡される身柄拘束期間の最長29日間より、逮捕から起訴勾留によって身柄を拘束される期間(未決勾留期間」という)の方がずっと長いことになります。

前述のように刑事裁判で、自由刑の有罪判決が下される場合、未決勾留期間中の日数の一部は本刑の日数から差し引かれるのが慣例です。しかし拘留の場合は保釈でシャバに出ていない限り絶対に未決勾留期間の方が長くなりますので、「有罪で刑罰は、拘留だけど、未決勾留期間でチャラにします。」という判決もあり得えます。

こんな拘留刑を実際に食らってしまった人は実在するのでしょうか?
実は年間数人ですが、拘留刑を言い渡される人はいます。

拘留刑が設定されている犯罪
  • 公然わいせつ罪
  • 侮辱罪
  • 軽犯罪法違反

公衆マナーをわきまえないで、ひんしゅくをかう行為をした場合、刑罰として拘留刑になるようです。

「拘留」と「勾留」は意味が違う!

拘留刑は懲役のように労役義務はありません。ですから実際の刑は刑事施設の牢屋…イエ、今は「室」と呼ばれる収容者を拘束しておく部屋にいるだけになります。四六時中監視されていますので、プライバシーはありません。しかしちゃんと朝昼晩三度の食事は出してもらえますし、規則正しい生活を送れます。

要は逮捕・勾留によって身柄が拘束されている状態とほとんど変わりはありません。違いがあるとすれば拘留刑になってしまえば検察や裁判所からの呼び出しや警察の取調べがありませんので、部屋の外に出る機会が極端に減ることくらいでしょう。

ただネットだけでなく、ちゃんと出版までに何度も校正が入る紙媒体の本ですら「拘留」と「勾留」の区別が出来ていない情報が少なくありません。
確かにやっている事は同なのですが、「勾留」は刑事手続きに基づいた措置の一種であり、「拘留」は刑法で定められた刑罰です。目的は全く違うものですので、キチンと区別しましょう。

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