自由を奪うのが“自由刑”!刑務所にいくのはこの刑

網走

有罪になった者の自由を奪うのが「自由刑」!

刑事裁判で有罪になれば刑罰が科せられます。有罪になった人から財産(主に現金)を強制的に徴収するのが「財産刑」で、こちらは読んで字のごとく、刑罰の内容がわかり易い刑です。一方、分かりにくいのが「自由刑」でしょう。ただ自由刑として定められている具体的な刑の名前を上げれば、ピンときます。

自由刑として設定されている刑
  • 懲役
  • 禁錮
  • 拘留

つまり自由刑というのは、有罪になった者を刑務所などの刑事施設に収容して、自由を奪う刑になります。

自由を奪われるとはどういう事か?

日本は民主主義国家で憲法によって国民の自由は保障されています。刑罰の自由刑はそんな国民に与えられた自由を大幅に制限する刑なのです。
まず一番に奪われるのは移動の自由になります。裁判で有罪になり執行猶予もつかずに実刑が言い渡されると被告人の呼び名は「受刑者」に変わり、身柄が拘束されて「拘置所」や「刑務所」といった「刑事施設」に収容されてしまうわけです。

刑事施設に受刑者として収容されてしまえば基本的に刑期を終えるまで自分の意思で何処にもいけません。ずっと刑事施設内での生活を強いられるわけで、これが自由刑のキモである移動の自由の禁止となります。

これも刑罰?受刑者を縛る様々な“不自由”!

日本以外の諸外国でも自由刑といえば、刑務所をはじめとする刑事施設に刑期満了まで強制収用される刑罰です。ただ国よっては制限されるのは移動の自由だけだったりします。刑務所内で酒を飲んだり、タバコを吸えたりする国もありますし(量に制限はある)、東南アジアの某国では、なんと受刑者の家族が一緒に暮らせる刑務所があるというのです。

それに比べて日本の自由刑は単に移動の自由だけでなく、毎日の行動パターンや食事の量に至るまで厳しい制限や規則が山ほどあります。中には移動の時には軍隊行進をさせるとか、身体チェックの時には全裸にさせられるなど、人権的に如何なものかと思うような行為がまかり通っているわけです。

まぁ、自由刑の目的は受刑者にツラい思いをさせて「二度と犯罪なんか起こさないようにしよう・・・」と思い知らせることもあります。刑事施設が暮らし辛いのは、ある意味当たり前の話ですが、人権を無視した昭和世代の考え方が色濃く残っているのも事実です。

あまり知られていない「拘留」・「禁錮」・「懲役」の違い

そんな自由刑には、上記のように「拘留」・「禁錮」・「懲役」の3つがあります。

拘留・禁錮・懲役の違い
拘留 1日以上、30日未満の期間、刑事施設に身柄を拘束する刑
禁錮 30日以上、20年の期間、刑事施設に身柄を拘束する刑(但し期限を決めない「無期禁錮」というモノもある)
懲役 1月以上、20年の期間、刑事施設に身柄を拘束し、作業を行わせる刑(但し期限を決めない「無期懲役」というモノもある)

「拘留」と「禁錮」は刑事施設に一定期間身柄を拘束するだけの刑で、強制労働はありません。ふたつの刑の違いは単に期間の違いだけですが、刑事手続きでは禁錮には執行猶予があります。しかし拘留は実刑のみで判決で拘留が言い渡されれば即実刑となるわけです。

そして「懲役」は拘束期間中、受刑者に強制労働をさせる刑になります。ですから懲役刑に処せられた場合、基本的に毎日の刑務作業を拒否することは出来ません。作業拒否はそれだけで「懲罰」の対象になります。
刑事施設に収容され、様々な自由を奪われたり制限されたりするのが、自由刑だといえるでしょう。

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