死刑や懲役だけが罰じゃない!ニッポンの刑罰!

罪を犯したら罰がある!

世の中には色んなルールがありますが、国が決めたルール法律を破ると、それは犯罪と呼ばれて、犯した犯罪に見合った刑罰が下される事になっています。日本の場合、どんな事をすると犯罪になるかは六法のひとつである「刑法」で定められています。

しかし複雑化する社会に対応して刑法以外にもそれを犯すと刑事罰が下る「特別刑法」もたくさん出来ました。特別刑法で有名なのは薬物系犯罪である「覚せい剤取締法」でしょう。その他「迷惑防止条例」のように全国規模ではなく各都道府県単位で制定される「条例」にも刑事罰が設定されているモノもあります。

それらの法律や条令を違反すると刑事事件として立件され、これまた六法のひとつである「刑訴法(刑事訴訟法)」で定められた刑事手続きによって裁かれるわけです。

ニッポンの刑事罰は3種類しかない?

刑法というのは、もともと人間がみんな平和で生きていく上で犯してはいけない“掟”がルーツになっています。人ものを盗っちゃいけないとか、人を傷つけたり殺したりしてはいけないといったモノです。しかし世の中が複雑になってきて守らなきゃならない法律は結構な数になります。

ところが日本の場合、犯罪にあたるモノが山ほどある一方、そんな犯罪を犯した者が受ける刑罰は3種類しかありません。

刑罰の種類
  • 財産刑
  • 自由刑
  • 生命刑

ばつ

刑罰のバリエーションなど豊富でも困ってしまうかもしれませんが、他の国にあって日本にない刑罰の代表的なモノは「身体刑」です。具体的にはムチ打ちの刑のように、犯罪者の身体に苦痛を与える刑になります。この身体刑は現在でもシンガポールやマレーシア、あるいは中東地域では行われているようです。

欧米諸国でも昔は普通に刑罰として設定されていましたが、犯罪者にも人権があるという近代司法の考え方から、当の昔に廃止されています。日本も明治維新の時、欧米諸国に倣って近代司法を取り入れたことから身体刑はなくなったわけです。

犯罪を犯した者から財産を奪うのが財産刑

刑事事件を起こして有罪が確定した者から、財産を奪う刑罰が「財産刑」です。こう書くと国の執行官が有罪が確定した者の家まで押しかけて家財道具を差し押さえるようなイメージがあります。しかし財産刑はもっと身近なモノで、代表的な財産刑は「罰金」です。

財産刑というからには刑罰を犯した者の財産を取り上げるのですが、ホントに家財道具や不動産など差し押さえるなどということは、罰金を支払わなかった場合に行うことはありますがとりあえずは現金を徴収するのが一番簡単でしょう。
罰金は交通違反ではかなりポピュラーな刑罰ですので、この刑罰を経験した人はそれほど珍しくはないと思います。ただし「罰金」と呼ばれるのは「赤キップ」の場合で「青キップ」は「反則金」です。どう違うかは、また別の項で紹介しましょう。

犯罪を犯した者の身柄を拘束するのが自由刑

ドア

刑罰の種類を聞いて、もっともピンとこないのが「自由刑」でしょう。自由刑は犯罪を犯した者の身柄を拘束する刑罰で具体的には「拘留」・「禁錮」・「懲役」があります。
つまり刑事施設(主に刑務所)に犯罪を犯した者を収容し移動や生活を大幅に制限する刑罰で自由を制限するから自由刑というわけです。

禁錮と懲役の違いですが、禁錮は刑事施設に身柄を拘束されるだけの刑で懲役は拘束された上に強制労働がプラスされます。ちなみに拘留は禁錮の短期版で、年間数人程度しか拘留刑をくらう人間はおらず、結構珍しい刑罰です

犯罪を犯した者の命を奪うのが生命刑

日本の刑罰で「生命刑」にあたる刑はひとつしかありません。お察しの通りそれは「死刑」です。世界的な流れからすれば人間の命を無理矢理奪う死刑というモノは廃止されるべきということですが、日本も含め死刑を廃止しないだけでなくまだ実際に執行をしている国はあります。

日本では刑法に「死刑は絞首刑で行う(11条)」と決められたきりで、他の方法は再考されていません。近年は死刑囚に苦痛を与えないと言われている「薬殺刑」などもあるのですが、死刑の賛否以前に執行方法も考えた方がいいのではないかと言われています。

刑事裁判で有罪か確定すれば、いずれかの刑罰が下される!

日本では刑法や特別刑法に触れる何らかの違反を犯し裁判所が有罪と判断すれば、上記のような刑罰を受ける事になります。交通違反のほとんどは「略式手続き」といって、実際の公開裁判を開かず有罪が確定しているわけです。しかし書類だけで手続きが行われますが赤キップを切られて罰金を払った人には、裁判で有罪判決が下されたなどという実感はないでしょう。

そんな裁判所が有罪判決を出した場合の刑罰の内容をもう少し紹介しましょう。

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