一応痴漢?被害者がいない場合もある「公然わいせつ罪」

一応痴漢の一種になる?「公然わいせつ罪」

公然わいせつ
公共の場でわいせつな行為をすると適用されるのが「公然わいせつ罪」です。ここで言う「公然」というのは、不特定多数の人が自由に行き来できるエリアのことで、普通は公道や公園を指します。ただ喫茶店や映画館といった入退室に関して、特別な制限をかけていない屋内も公然わいせつ罪の適用される範囲になります。

「わいせつ行為」とは

また“わいせつな行為”というのは、自分の局部を露出したり、自慰行為をすることです。自分ひとりで完結せず、他人に抱きついたりする“人を巻き込むわいせつ行為”は、公然わいせつ罪ではなく「強制わいせつ罪」が適用されます。
ですから公然わいせつ罪の場合、被害者が出るとしたら、欧米諸国などでよくある「コートの下は全裸で、通りかかった女性にコートを開いて裸を見せつける“露出男”」のようなケースに限られるでしょう。また公然わいせつ罪の犯人を痴漢と呼ぶのは、そのようにして見たくもない他人の全裸姿を見せられた場合でしょう。

刑罰の幅が大きい「公然わいせつ罪」

懲役から1万円未満の過料まで

そんな公然わいせつ罪の刑罰は、条文(刑法174条)で
「6ヶ月以下の懲役、若しくは30万円以下の罰金又は、拘留若しくは科料」
となっています。

つまり最も重いケースで6ヶ月の懲役刑、もっとも軽い場合は1000円以上、1万円未満の「過料」です。ちなみに「拘留」とは1ヶ月未満の禁錮刑のことで、懲役のように強制労働は科せられずに刑務所などの刑事施設で身柄を拘束される刑罰になります。過料にしろ拘留にしろ、実際の裁判ではあまり下されることのない刑罰です。

実際の判例だと公然わいせつ罪で下される刑罰は、概ね罰金刑になるケースが多いです。懲役刑になってしまうのは、公然わいせつ罪単独ではなく、他の犯罪も一緒に犯した場合でしょう。
たとえば酒に酔って着ているものを全部脱ぎ(公然わいせつ罪)、その上で暴れて公道に設置された看板や公園のゴミ箱を壊したり(器物損壊罪)、挙句の果てに制止しようとした警察官に暴力を振るえば(公務執行妨害罪)結構な犯罪になってしまいます。

警察官とケンカしてしまった場合は公務執行妨害の方が罪が重いので、懲役6ヶ月以上の刑罰を受ける可能性が高いのですが、酒に酔って正常な判断が出来ない状態で、初犯であれば執行猶予はつく可能性も高く、腕のいい弁護士を雇っていれば不起訴処分も狙えるでしょう。

また公然わいせつ罪で設定された刑罰の範囲で、比較的重くなるのは、ストリップ劇場で働くストリッパーです。近年ストリップという風俗業態自体が廃れてきたこともあり、公然わいせつ罪でストリップ劇場が摘発されたというニュースもめっきり見聞きしなくなりました。しかし、公然わいせつ行為を目玉にして商売をしているようなストリップ劇場は、見せしめ的な意味も込めて、罰金刑の最高額が判決として下されていました。

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